前回は受験資格と筆記試験についてサラッとお伝えしました。
今回は実技試験について簡単にお話します。
実技試験の種類は?
筆記試験9教科に合格すると実技試験に挑戦することができます。
種類は音楽・造形・言語の3つの内2つを選んで申し込みます。
音楽は課題2曲の弾き歌い。造形は保育の一場面を絵画で表現する。言語は子どもに3分間お話(絵本を読んでる)を行う。
実技試験の合格率は
保育士試験の実技試験の合格率はだいたい80%超えており筆記試験20%に比べるととても高いです。
かといって、対策せずに実技に試験に挑むと落ちます。
ですが、きちんと対策をしたりポイントを押さえさえすれば合格できます。
それぞれ細かく見ていきましょう。
音楽
試験の内容
ピアノ・アコースティックギター・アコーディオンのうちいずれかを選択し、あらかじめ決まっている課題曲2曲を弾きながら歌います。
私が受験した年は、『どんぐりころころ』でした。(もう一曲思い出せず・・・)周りの受験している方は、ほとんどがピアノでギター(持ち込み)の方は何人かいらっしゃいました。
楽譜は紙なら持ち込めることができ、歌詞は1番のみです。
ポイント
赤線=やったほうがいい 黄色線=必ずやるべき
- 演奏で間違えても大丈夫。でも演奏や歌が止まったりやり直してはいけません。
- 万が一間違えて演奏が止まっても、歌は止めずに片手だけでも歌う事が大事です。
- 前奏は必ずつけたほうがいいです。保育園などで子どもにひいて歌う際は、前奏必ず入れますから。
- 演奏の伴奏は自由です。難しくも簡単でも、自信をもって演奏することが大事です。高度のピアノ技術が評価されるわけではありません。
- 声はとにかく大きくはっきりと歌えば大丈夫。
メリット・デメリット
音楽の場合、前もって課題曲がわかっているので練習することができます。
ただし、本番は面接官2人が後ろにいるので、緊張します。
私は音楽を選びましたが、手の震えが止まりませんでした(笑)でも、自分に練習してきたから大丈夫と言い聞かせて頑張ってください。
造形
試験の内容
45分間で縦横19cmの枠内に、保育の一場面を絵で表現します。
課題の保育の一場面は試験日当日に、「よーいスタート」と用紙をめくってから初めてわかります。
色鉛筆を使って描きます。
合格ポイント
赤線=やったほうがいい 黄色線=必ずやるべき
- 問題文の保育の一場面をカラフルによりリアル感が出ているかがポイントです。保育士の目線は子どもを見ていたり、子どもが保育士に物を見せていたりなど、明るいイメージが絵を見てわかるようにする。
- 色を塗っていない部分が無いようにする。制限時間45分は長いようで短いのでこれが一番大変かもしれません。45分間に書き終えられるように練習をしておきましょう。
練習のポイント
私も造形を選択したので、練習してよかった事・やったほうがいい事がわかりました。
- 人物や背景の練習をする。
- 45分時間をちゃんと計って実際に過去問を描いてみる。
- 園内の絵・園外の絵・テーブルで作業(折り紙・粘土)している絵・立って運動している絵などある程度人物の配置パターンを決めて練習する。
- 色鉛筆は使わない余計な色は抜いて、肌色などより使うものを2本にするか、1本の上と下両方を削っておく。(鉛筆削り使えないのと、私は消しゴムも使わないです。時間がもったいないので)
- YouTubeを見て参考にする。
メリット・デメリット
とにかく時間が足りません。時間削減をどれだけできるかが勝負です。絵は練習あるのみ。
前もって問題がわからないので、どんな問題が出るかによってだいぶ変わります。だいたい難しい問題が出た回の次は、簡単な問題が出たりします。(あくまで私の感想です。)
面接官がじっと見ているわけではないので、緊張せずに挑めます。
言語
試験の内容
「3分間のお話」を面接官の前にいるであろう子ども15人くらいの椅子(子どもは実際はいません)に向かって行います。あらかじめ出された課題から自分で1つお話を選んで発表します。
あらすじを通して3歳児の子どもが話の世界を楽しめるよう3分にまとめる。
絵本や台本、人形は使用できません。必ず開始の合図の後に話の題名を子どもに向けて言ってください。
ポイント
赤線=やったほうがいい 黄色線=必ずやるべき
- 身振り手振りして話すことが大事です。
- 3分間の時間を計って練習をする。3分経過すると試験官に「3分経過」と言われてしまいます。あまり短すぎてもいけません。
- 保育士として子どもへの話し方に注意して、自信をもって大きな声でできているか、が何よりも大切です。メリハリをつけるとより良いです。
- 慣れてきたら、誰かに聞いてもらいましょう。
メリット・デメリット
前もって申し込んだ時から課題がわかっているので安心です。
面接官が目の前にいての発表なので、とても緊張すると思います。(私は頭真っ白になるので言語を選びませんでした。)
ですが、ピアノや絵が苦手な方は、言語か音楽・言語か造形で選択すると良いと思います。
まとめ
- 実技試験は対策とポイントを押さえれば合格しやすい。
- 大体の方は言語は必ず選択し、もう一つは音楽にするか造形にするかを選ぶ。
- 音楽と言語はあらかじめ課題がわかっているので、よく準備できる。造形はその時の試験の課題によって難しくもなる。
- 実技用の参考書は1冊で充分でした。私は『ユーキャンの保育士実技試験合格ナビ 音楽表現 造形表現 言語表現 2019年版』を使いました。※後日画像載せます。